C56形
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C56形の写真館を開設しました。一部Full HD級の高解像度画像でお届けします。
こちらで公開しております。
蒸気を吐き出し出発進行!(撮影場所:北陸本線長浜駅 撮影日:2012年2月5日)
運行車両 |
SL北びわこ (米原〜木ノ本) SLやまぐち (新山口〜津和野) |
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全長 | 14,325mm |
全高 | 3,900mm |
最大幅 | 2,936mm |
動輪直径 | 1,400mm |
重量 | 37.63t |
動輪馬力 | 592馬力 |
1935年から1939年まで165両が製造され、うち4両は樺太、1両は地方私鉄に納入された。
戦時中は160両のうち半数以上の90両がミャンマーに出征され、軍事運用をすることになった。
その運用は極めて厳しく、地雷や爆撃を受け大破した車両も、線路が悪いために脱線・転落して失った車両も、敵軍に利用されないように自ら破壊した車両もあった。
戦後残った車両は運転が出来るもののみタイ国鉄で1980年代まで使用され、現在でも動態保存(営業運用が出来る状態で保存すること)されている。
現在、日本に動態保存されているC56形はJR西日本所有の160号機、タイ国鉄から返還され大井川鉄道が所有している44号機の2両のみ。
160号機は「SL北びわこ号」をメインに、「SLやまぐち号」などJR西日本の路線で運用されるほか、四国地区や、岐阜県西濃地方を通る樽見鉄道などで運転実績がある。
44号機は保存状態が非常に悪いため整備され、部品の交換などを経て2007年10月より運用に復帰している。
雪の中を力強く走るSL北びわこ(撮影場所:北陸本線長浜駅 撮影日:2012年2月5日)
管理人の編集後記
ふと、「乗りたい!」と思って乗りに行ったあの日から約5年、今度は「撮りたい!」と思ってK−7と一緒に長浜へ。
その週の平日が大寒波で、大雪が降った後の湖北地方。素晴らしいコンディションで撮影することができました。
勢い良く蒸気を出しながらその巨体を動かす姿は圧巻の一言。
また蒸気が出るときのリズミカルな音は、まるでC56の心臓の鼓動のように聞こえました。
この感動は今の鉄道では決して味わえませんね。
このページを作るときにやっぱりある程度この車両について調べるのですが、一番気になったのは戦時中のことです。
非常にビックリしたのと同時にすごく悲しかったです。
この機関車にもそんな歴史があったのかと、想像するだけで心が締め付けられるような思いになりました。
戦争の記憶とともにこの機関車はいつまでも、走り続けるのですね。