8.ダイヤを作ろう No.3
引き続きこの路線で説明します |
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@ パターン間隔を考える
パターン間隔で必要なのは各列車の往復するのにかかる時間です。
往復するのにかかる時間を計算しておくと1日で何往復できるのかも出すことができます。
いま、特急列車は片道で2時間15分かかっているので往復で4時間半かかる計算になっています。
快速列車は片道2時間45分、往復で5時間半かかります。
普通列車は片道4時間半、往復で9時間かかります。
この中でより効率的なパターン間隔を考えます。「効率的」とは、起終点の駅で優等列車がなるべく長時間停車しないようなダイヤグラムのことを言います。
効率的なダイヤを作ることで、少ない編成数でたくさんの列車を通すことができます。
特急列車の往復にかかる時間(分)の約数で、快速列車、普通列車が長時間停車する必要のないような時間を考えましょう。
特急列車は4時間半、すなわち270分で往復します。
270の約数は、15,30,45,90,135,270ですね。
この中でなるべく効率よく快速列車、普通列車を運用すると考えると90分のパターンが有効です。
なぜなら、普通列車は往復9時間なのでもともと折り返しの際に長時間停車は無く、快速列車は往復5時間半なので、停車時間を30分延ばしただけでうまく運行することができます。
パターン間隔を90分にして運行できるよう調節してみましょう。
A パターンをコピーする
3つの列車をShiftで選択 | コピーしてパターン間隔設定 | 貼り付けると時刻がシフト |
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ダイヤグラム表示すると、 あれれ・・・? |
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さて、何分パターンにするかを設定して早速下りのパターンを設定していきます。
Shiftキーを押しながら全体をコピーし、Shiftキーを押しながらEnterキーを押して「時刻表ビューのプロパティ」を開き、90と入力してOKをクリックします。
その後、貼り付けていくと時刻がシフトして貼り付けられます。
ダイヤグラム表示していくと、あれれ?
駅1での発車時刻が特急列車と普通列車と被ってしまいました。これではうまく発車することができません。
この解決策は、駅1〜駅2間を線路別複々線にして普通列車と特急列車を完全に別の線路にしてしまうか、パターンをもう一度考え直す必要があります。
前者はこちらのページで線路別複々線にする方法を解説していますので参考にしていただき、このページではもう一度パターンを考え直す方法について解説します。
B パターンを考え直そう!
ダイヤは消さずに新規作成。 |
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さて、もう一度パターンを考え直しましょう。
この時やってしまいがちなのが、以前のダイヤはもうすでに没であるので、全て消して新しく書き直すということ。
OuDiaでは、1つの路線で複数のダイヤを書く事ができるので、この機能をうまく使っていきましょう。
左側のメニューから「ダイヤ」をダブルクリックし、「新規作成」で新しいダイヤを作ります。
これなら、没になってしまったダイヤもしっかりと残すことができますね。
駅5で快速と特急が待合。 こんな方法もありますよ! |
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それでは、新たにダイヤを作っていきたいのですが、普通列車を2回待ち合いさせる方法はうまくいきませんでした。
次に、快速列車と特急列車を待ち合いさせるという手でいってみましょう。
今回のダイヤでは快速列車を駅5で30分間停車させ、特急列車と緩急接続を行っています。
その後に普通列車は、駅3で快速列車・特急列車の待ち合いを行います。普通列車は駅3で1時間の長時間停車を強いられますが、90分パターンを作るならこの方法です。
パターンにするとこんな感じ |
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90分パターンでコピーして表示させたダイヤグラムが右の画像になります。
列車が追突することなく発車できていることが分かります。
C 上り列車も設定!
同様の方法で設定 |
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上り列車についても同様に駅5で快速が、駅3で普通が長時間停車するダイヤを設定しましょう。
その後、特急が起終点駅で長時間停車しないようにダイヤをシフトして同様に90分パターンでコピーした時刻表が右の画像になります。
これで一通りのダイヤが完成! |
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ダイヤグラム表示すると、右の画像のようになります。
一見分からなくなってしまいがちですが、1つのパターンのコピーなので、よく見るととても分かりやすいです。
これでやっとこの路線のダイヤが完成しました!!
ただし、完成したからといって油断は禁物です。
この設定でうまく列車が運行してくれるか、もう一度見直す必要があります。
実際に、このダイヤにはA21Cで設定したときに発生する重大な欠陥があります。
解決策も合わせて、次のページで見ていきましょう。